プラント設備の表面温度測定システムの基本構成の例を下図に示します。
光ファイバセンサーは次項に示すような方法で測定対象表面に布設し、制御室のDTSシステムへはアプローチ用光ファイバケーブルで接続されます。アプローチケーブルは構内通信用の汎用ケーブルと同等品で、既設のケーブルダクトを使用することができます。
実際のプラントの温度分布の測定例
【螺旋型】
螺旋型は円筒面適用しやすく、押さえ金具が使用し易いため、保温材外装のない設備にも適します。
円周方向の距離分解能が更に必要な場合は、下記の蛇行型やループ型が適します。
【蛇行型】
螺旋型とループ型の中間の特性を有しています。
保温材外装がある場合はアルミテープ固定で、手軽に施工可能です。
【ループ型】
局所的な検知能力と温度精度は最も高くなりますが、施工にやや手間がかかります。
金具による固定はやや難しく、一般的にはアルミテープにより固定します。
高温環境で安定した温度分布測定を行うためには、システム設計・布設工法だけでなく、DTSユニットそのものの調整にも独特のノウハウが必要です。類似仕様の他社品には運用開始後に深刻な測定不能により実用に耐えなくなるものもあります。ご検討に際しては豊富な経験を有する弊社にぜひご相談ください。