光ファイバー温度分布計測システム DTSソリューション提供

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よくある質問

DTSとは?

Distributed Temperature Sensor(Sensing)の頭文字をとったもので(光ファイバー)温度分布計測システムの意味です。当初はSensa社(旧YORK Sensors社)の型式名でしたが、この技術が普及するにつれて事実上一般名詞として使用されるようになり、現在は広く光ファイバー温度分布計測システムの意味で使用されています。

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性能は?

実力値として測定距離は最長30km、測定間隔は最短0.25m、最小0.1℃程度まで対応可能です。また光ファイバー距離方向温度分布の空間分解能(距離応答性)は約1mが可能です。
ただしこれらの特性値は相互にトレードオフ関係があります。詳細はこのホームページの技術解説をご覧になるか、直接お問い合わせください。

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光ファイバーは特殊品?

DTSは光ファイバーそのものの温度分布を測定する技術(装置)です。各製品は通信用のマルチモードファイバーまたはシングルモードファイバーに対応するよう設計されており、汎用光通信ケーブルでも測定可能です。
実際の適用では用途に適した熱的・機械的特性を満たす外装や加工を施こした専用品をセンサーとして使用しますが、光ファイバーそのものには温度検知を目的とする加工や処理は一切されません。

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既設の光ファイバーは使える?

光ファイバーの光学的仕様が適切であれば、使用されていない空き光ファイバーの温度測定は可能です。
具体的にはGI50/125かGI62.5/125のマルチモードファイバーまたは通信用シングルモードファイバーが測定可能です。

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コストが高いと聞いたけれど?

計測機本体は高度な技術による光ファイバー光学系と信号処理電子回路から構成されており、通常の温度計よりも高価なものになりますが、光ファイバー1本で広範囲の温度分布を測定しますので、規模が大きくなるほど経済的になります。
測定点数が数十点以上の場合、空間的に連続的な監視が必要な場合は十分にコストメリットが期待できます。

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どんな用途に適している?

広い範囲で多数あるいは連続的な温度測定が必要な用途に適します。
具体例としては数十m〜数kmの範囲を1m程度の粗さで、-150℃〜350℃の温度を0.5℃程度の精度で測定します。
従来式と比較すると測定点数の増加によるコスト増加は僅少なので、異常発生箇所の予想が難しいケースでは大きな効果が期待できます。

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どんな所に使われている?

典型的な長距離の連続的な温度分布測定としては高圧送電線の温度監視があります。また化学プラント、製鉄所、発電所の設備表面温度監視、地質調査(坑井の温度分布測定)に数多く使用されています。
低価格モデルは主にベルトコンベアや倉庫・工場の異常発熱監視、火災検知に多く使用されています。
詳細はこのホームページの応用例の紹介をご参照ください。

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苦手な用途は?

  1. 狭小な測定対象
    DTSは、特定ポイントの温度を測定する熱電対等とは異なり、センシング領域が光ファイバー長手方向に広がっているため、狭小スポットの温度を測定することはできません。この広がりは機種によって異なりますが、およそ1 m 〜数mになります。従いまして、例えば電子機器の基盤のように極端に小さな対象の温度分布測定には向いていません。
    上記の欠点をカバーするために、光ファイバーをコイル状に加工して0.1m程度の狭い範囲を測定するポイントセンサーもご用意しております。
  2. 光ファイバー耐熱限界以上の高温
    DTSは接触式の温度計で、光ファイバー自身が測温体として機能します。このため、ボイラー燃焼温度分布のように光ファイバーの耐熱性をはるかに超えた高温の測定はできません。
    (実用的に使用できる温度は、耐熱センサーを使用した場合、常用350℃程度、短時間使用600℃程度までです。)
  3. 高速な温度変動
    DTSは同時に長距離の多点測定ができますが、各測定には数秒〜数分の時間が必要で、過渡的な温度変化測定には制約があります。
    (温度分解能は概ね測定時間の平方根に反比例します)

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他の光ファイバー温度計との違いは?

一般に光ファイバー温度計と呼ばれているものには下記のようなタイプがあります。

  1. 光ファイバー自身の温度を測定
    DTSはこのタイプに該当し、一般通信用光ファイバーの連続温度分布を測定します。
    従来型の温度計には同様の機能を有する実用的な方式はありません。
  2. 光ファイバーに温度センサー機能を付与するタイプ
    光ファイバー光路の途中に温度に依存する各種光学的特性(蛍光、干渉計、吸収・反射等)を利用した感温部を設けて、各点の温度を測定します。光ファイバー式であるメリットはありますが、機能的・性能的には従来型温度計(サーミスタ等)の域を出るものではありません。
  3. 光ファイバーを伝送路とする放射温度計
    放射温度計の一種です。このタイプの温度計は広く普及していますが、先端の一点のみを非接触測定するものでDTSとは異なる方式です。

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ワイケー技研はどんな会社?

ワイケー技研はDTS技術コンサルティング、設計・施工の技術サービスを提供するとともに、英国Sensa社製DTSの日本総輸入元です。
DTSに関する技術説明、ご提案、お見積、設計を承ります。施工における特殊作業(光ファイバー端末処理、システム調整作業)は弊社が対応致します。
DTS装置の開発(旧YORK社との共同)および各分野の応用技術開発、施工設計、現場作業に豊富な経験を有します。DTSに関することは何でもご相談ください。

弊社の企業理念につきましてはWebマガジン「B-plus」の経営者インタビュー記事をご参照ください。

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